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非常識科学(2)

喫煙と肺癌(その2)

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自分を健康に元気に保ちたいときには、普通どうするだろうか?

たとえば、心臓は大切な臓器だから、普段から大事に大事に使いましょう。出来るだけ負担をかけない様に、運動はしない、一日中寝ていた方がいい。

なんてこと言うヤツはいない。

むしろこの真逆に近いことする。運動を心がけ、やや心臓に負担をかけることにより心臓は強くなるからだ。

生物はシステムで動いているものだ。感覚システム、運動システム、消化システム、免疫システムなどなど。これらは、多少の負担をかけることにより、その強さや能力が増強される。このことは、誰もがみんな知っている。だから、健康長寿を目指すこの社会、スポーツクラブが雨後の筍のようにあちこちできている。感覚システムなども、トレーニングによりどんどん進化する。

免疫システムも例外ではないはずだ。

免疫システムに適度な負担をかけることにより、よりシステムは強力になるはずだ。例えば、免疫に負担をかけない様に無菌室で一月も過ごしたとしよう、そうするとかえって免疫力が弱くなる。この状態でいきなり普通の外に出た瞬間、一発で感染症にかかってしまうだろう。

このことは、すでに例がいくつかある。

例えば、我が国のような「抗菌大好き」国に生まれ育つと、もともと雑菌に大変弱い人間が多い。このような場合、例えば発展途上の諸国に行くと、結構な確率でお腹を壊したりする。

免疫システムは、初めての菌やウィルスに感染してから、それらの菌やウィルスに対しての能力を発揮するまで時間がかかる。

赤ちゃんはお母さんのお腹のなかにいる間は無菌状態で育っている。生まれたばかりの赤ちゃんは、免疫システムが相当未熟な状態だ。そのままでは、外界の細菌どもに一発でやられてしまう。

しかし、お母さんの初乳の中にはスーパー免疫物質が含まれており、これにより発病しないように防御されているのだ。

人以外の動物の世界では、生まれたばかりの赤ちゃんで初乳を飲むことができなかった個体はほとんどの場合、生きながらえることはできない。お母さんからのスーパー免疫物質に守られている間に、赤ちゃんは体内で自分の免疫システムを有効化していく。

だが、今の世の中、風潮として「抗菌、抗菌」と言って、日本列島無菌室化を目指しているとしか思えない。

医療技術が格段の進歩をしている現在においては、免疫力が落ちても、風邪とか、普通の病気は薬で予防や治癒できるが、免疫力が落ちると「癌」になりやすい。

癌細胞は自己生産されるものだ。健康な人でも一日に平均5000個くらいできている。しかも、元々は自己細胞なので、免疫システムも「敵」と認識しにくい。

それでも、免疫システムはちゃんとそれを「敵」と認識して、毎日殺しまくっているのだ。殺し損ねてしまうと、その癌細胞は増殖して「癌」へと移行する。

かなり、大量の増殖癌細胞ができても、免疫細胞は全力で殲滅しようとする。この戦いに勝利すれば、癌にはならない。しかし敗北してしまったら、それは癌に罹患することになる。

犬や猫は人と同じ哺乳類。体のシステムはほとんど同じ。彼らは道端に落ちているものを食べても、たいてい問題ない。

本来は人も、基本同じで、その辺に落ちているもの食べたって、問題が起こらないはずなのだ。きれいな水、きれいな空気、安全な食材を求めても、本当は健康にはなれないのだ。

自分を適度に菌にさらすこと、むしろこっちの方が丈夫な体を作る。もちろん、バランスも大事だ。免疫力増強のためには、基礎的体力も重要。

さて、別に説明するが、癌に対する免疫は主にNK細胞(Natural Killer細胞)が担っている。

癌の初期からこのNK細胞が大量に発生することが分かっている。つまり、普段は発生した癌細胞をひとつひとつ殺していくのだが、もしあまり癌細胞の発生が少なかったらどうだろうか?

身体は必要のないものは作らない。だからNK細胞もあまりできない。

これが問題なのだ。

高齢になると、NK細胞の数も減少するし、それを運ぶ血液の循環も悪くなる。だから、高齢になると癌にかかりやすくなる。

それなら、どうやってNK細胞を適度な量作っておけばよいのだろう?

もちろん、癌細胞を適度な量作っておけばよいのだ。

「菌」にさらすのと同様、発癌物質を微量摂取しておけばよいということになる。

例えば、発癌物質を微量に含むたばこの煙などを吸うことによって、NK細胞による、対癌免疫力が増強される。

また、放射線は怖いものではあるが、微量に浴びることによって、遺伝子の修復機構が増強されることが分かっている(ホルミシス効果)。つまり対癌力が高まるのだ。微量の発癌物質も別な意味で同様の効果があると、僕は考えている。

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